【コピー&MIXしてみた】ストレイテナー - TRAVELING GARGOYLE ③ 【コンプ 設定編】

前回に続いて、「自分のMIX能力を向上させること」が目的の記事です。

 

【コピー&MIXしてみた】ストレイテナー - TRAVELING GARGOYLE ① 【改善点の洗出】

https://pmb-blog.hatenablog.com/entry/2020/05/28/214907

 

【コピー&MIXしてみた】ストレイテナー - TRAVELING GARGOYLE ② 【コンプ 気づき編】

https://pmb-blog.hatenablog.com/entry/2020/05/30/160000

 

 

 

 

 

今回は、以前のコンプのお勉強をして気づいたことをもとに、

どのような設定にしたかをつらつらと書きたいと思います。

 

 

※全体構成

計4トラック(AddictiveDrums / AMPLE BASS Lite / ギターAudioトラック x 2 )

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1, AddictiveDrums トラック

ドラムはギターロック系なので、AddictiveDrumsの既存プリセットを使用。

パラアウトは面倒だったので、ドラムセットのMASTERを1つのトラックにまとめて出力しています。

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①キック

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左がコンプ&Driveの設定。右はおまけでEQを載せています。

 

コンプの設定は、

レシオ:1:4.5

アタックタイム:12ms

リリースタイム:260ms

 

スレッショルドはGRは3dbを超えないよう設定しております。

 

リズム感を出す重要な低音なので、

楽曲中での密度をそれなりに出したいと思い、レシオはきつめにしています。

 

 

②スネア

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レシオ:1:3.0

アタックタイム:16ms

リリースタイム:100ms

 

続いてスネア。

スネアも存在感を出したいところ。ですが、Voやギターなどの音域が被るので、

アタック感はそれなりに出すが、リリースタイムは100ms程度にしといて、

余分な余韻は抑える形に設定してみました。

 

 

③ハット

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レシオ:1:2.8

アタックタイム:28ms

リリースタイム:250ms

 

アタックタイムを28msと長めに、リリースタイムを250msに設定することで、

アタック感ではなく、空気感を重視してみました。

「高い周波数のもの(金物)は、なるべく音を埋めるために、

リリースタイムは長めの方がいいのでは?」と考えた結果ですね。

 

コンプの設定ではないですが、

あくまで、ギターロックなので、Driveを少し設定して歪み付け足すことで、

勢いは殺さないようにしてます。

 

 

④オーバーヘッド

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レシオ:1:2.0

アタックタイム:25ms

リリースタイム:260ms

 

クラッシュシンバルやライドシンバルがメインとなるここでは、

ハイハットよりもう少し空気感を重視するべく、

レシオを緩めにし、リリースタイムも同等の長さにしています。

 

 

⑤ルーム

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レシオ:1:2.5

アタックタイム:25ms

リリースタイム:300ms

 

部屋の空気感で音の隙間を埋めるような意識で、

リリースタイムは最長の300msに設定してます。

 

 

 

2.AMPLE BASS Lite トラック

お次はベーストラック。聞いてみたら、音量差が激しく、ダイナミクスが安定していなかったため、2つコンプを指しています。

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①一つ目コンプ(Waves RCompressor)

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レシオ:1:4.0

アタックタイム:10ms

リリースタイム:200ms

 

まず1つ目では、音量が大きすぎる部分を無理なくコンプレッションすることを意識しました。

ベースもリズム支える重要な低音部分なので、密度を高くするために、

レシオを少しきつめに、アタックタイムを早く設定し、がっつりかけています。

 

ただ、つぶれた音の塊が聞こえてくるのだけは避けたいので、

上図には掲載されていませんが、GRは3dbを超えないようにしてます。

 

 

②二つ目コンプ(Waves RCompressor)

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レシオ:1:3.0

アタックタイム:20ms

リリースタイム:200ms

 

一つ目で音がつぶれない程度にしっかりコンプをかけて、

二つ目で自然にコンプをかけて、ダイナミクスを平坦化させています。

 

自然に近いコンプ設定で、GRは~2dbに収まるようさらっとかけています。

 

 

3. ギターAudioトラック

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次はギターです。2トラックあり、各々に1つずつコンプを差し込んでいます。

 

①ギター1

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レシオ:1:4.0

アタックタイム:20ms

リリースタイム:150ms

 

このギターは、TREBLE強めにコードをかき鳴らしているトラックです。

コードなんですけど、粗々しさをイメージして、

「アタック感強め、かつ、ダイナミクス」もちゃんと残したいという気持ちがありました。

 

なので、レシオはきつめでしっかりコンプはかけつつも、

アタックタイムを少し遅め・リリースタイムを短めにすることで、

アタック感の強調とダイナミクスの残留を共存させたい気持ちの設定にしています。

 

 

②ギター2

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レシオ:1:5.0

アタックタイム:8ms

リリースタイム:250ms

 

ギター1と比べ、こちらはコードで音の壁を作りたい一心。

なので、レシオきつめ、アタックタイム早め、リリースタイム長めにしています。

 

 

 

 

これで全トラックのコンプ設定が完了したわけです。

 

 

んで、前回の記事にも上げましたが、以下がそのトラック。

※ちなみにこのトラックは、EQは必要最低限&マキシマイザーも適当なので、

 昔のトラックよりも音質差・音量差があります。。。

 

 

前と比べて比較的、ナチュラルになった気がしますね。

ただ、やはり余計な音圧どころか、

ロックに必要ないい感じの音圧すら抜けたような、。、

 

まぁ、それは全体にかけるコンプやらマキシマイザーでなんとかなりそうですが。

 

 

 

 

ということで、

コンプを勉強した結果、どういう意識をして設定したか、ということを説明しました。

 

 

もっとこうしたほうがいいとか、間違っている箇所などありましたら、

是非、ご意見お願いいたします。

 

 

 

以上。